◆第96回「知恵の会」例会◆
「香・薫・かおり」発表内容一覧表
龍谷大学・大宮南学舎(参会者23名) |
資料番号 | 発表題目 | 発表者氏名 | 概 要 |
96-01 | 香と匂ひ | 石田天佑 |
ニホイは視覚的、「赤土・丹」に「はふ」。カホリは香に「張る」「ほる」の合成語で臭覚的。 |
96-02 | かをる」と「にほふ」 | 糸井通浩 | 歌に見る「にほふ」と「かをる」。にほふは臭覚・梅・花橘。視覚の桜・秋の花。歌語「かをる」は鎌倉以降。『源氏物語』薫(体臭)匂宮(衣香)。 |
96-03 | 香坂王・忍熊王 | 斉藤幸雄 | 香「?」坂王。古事記と日本書記。神功皇后・応神に対立する二人の皇子たちの反抗。カゴサカ。 |
96-04 | 紀貫之の梅の香と四季の香り | 中西久幸 |
百人一首「ひとはいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香ににほひける」。万葉集の「香」3首。古今集「香」30首。紀貫之「香」は梅・菊・藤 |
96-05 | 香りに関する古典解釈上の一問題 | 中洌正堯 |
『枕草子』「牛のしりがいも」馬具の一つ。皮紐の匂いか。「汗の香」清少納言の体験か。時代の香りの差。 |
96-06 | 『源氏物語』に見える合せ薫物 | 高橋喜一 |
6種、「梅が枝」薫香比べ。判定・帥の宮。「賢木」藤壺の出家。 |
96-07 | 飛香舎に候す | 清水 弘 |
『御堂関白記』寛弘8年(1011)10月5日飛香舎(内裏の図。源氏物語「藤壺」)。一条天皇譲位。三条天皇。その後敦成(後一条)へ。 |
96-08 | 「香をキク」の成立 | 来田 隆 |
各辞書の記述。「聞く・聴く」「利く」。酒の香を聞く。香はカグものだった。室町時代頃「聞く」に。香道「聞く」。それが酒にも拡大。 |
96-09 | 仏典に於ける香の利用 | 龍口明生 |
香の殺人(不殺生で教団追放)。比丘尼の香。沙弥の塗香も禁止。消臭は可。仏塔供養の香は可。香の10功徳。聞香」は香りを嗅ぐ。 |
96-10 | 「香り」にほひがけと名付けた外への布教 | 蔵本 勇 |
天理教・中山みき。41歳の降臨。65歳まで布教無し。18回の留置投獄。自分の生き方・「にほひがけ」「はたを楽させる」事がはたらく。 |
96-11 | Assassination 暗殺の香 | 山嵜泰正 |
乳香(シバの女王。イエス誕生に東方の三学者の与えた物)。イスラム教のシーア派とスンニ派。「アサッシン」暗殺者刺客の香・大麻。白蓮教と香軍。 |
96-12 | 糞喰らえ ちょつと汚い江戸の咄 | 小寺慶昭 |
吉原。僧侶五〇l。武家30l。獣汁の薩摩武士。「鹿臭(かくさ)い」異人が嗅いだ日本の臭い。汚物。臭いの魔除け。食べ物の神。糞喰らえ。楠木正成の攻防戦。江戸時代の刑罰。 |
96-13 | 香・大賞 | 野村庄吾 |
各国にある「空港の臭い」銀賞学生の作品 |
96-14 | 「かかし」って何 | 伊郷好文 |
資料参加。山から田圃に降りた神様。害鳥獣を追い払う「かがし」。異論「ヤマカガチ」(蛇)。 |
96-15 | 「か」香の単語家族。A「香」。B「処」 | 吉田金彦 |
かぐや姫。@光り輝く美しい香細姫。赫奕姫。A群馬方言「探求(かがや)ク」5人の貴公子の求愛。従来は@説。 |
96-16 | 「香り米」を嗅ぎたい | 岩田 貢 |
香り米。十和錦。鼠米「ねずみごめ」麝香米。その実物。江戸の薫早稲(においわせ)。糯米香餅。各地の香米。兵庫県三田市「にしら米穀店」 |