ようこそ知恵の会へ
(ひとつの素材を多角的に、細分化し、認識を深める)
★ 一口メモ帳 ★ |
ことわざの由来<三人寄れば文殊の知恵>鎌倉時代、ある老婆が文殊堂の前で餅を売っていた。文殊菩薩を熱心に信仰する老婆は、売れ残ると、近所の子たちに喜捨(きしゃ)した。子供たちの中にとても賢い子がいた。
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かるたの歴史(その1)<京のいろはかるたとウンスンかるた>
「カルタ」の歴史を辿ると、大きな二つの流れがある。一つの流れは平安時代の貴族が遊んだ「貝覆い」
そして「貝あわせ」の文化を引き継いできた。もう一つの流れは、十六世紀末にポルトガルから伝えられた「カルタ」である。「カルタ」はホルトガル語で、英語のカードと同じ。
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かるたの歴史(その2)<京のいろはかるたと大石天狗堂>
カルタは南蛮バテレンのもたらしたトランプの一種、ポルトガル語のCARTAが語源である。江戸かるた「犬も歩けば棒にあたる」に対して、京の「いろはかるた」は「一寸先きは闇」「石の上にも三年」である。ついでに名古屋の「中京かるた」では「一を聞いて十を知る」。
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| 文字 | ・ 京のいろはカルタ | 江戸の「いろは」かるた |
|---|---|---|
| い | ・一寸先は闇/石の上にも三年 | ・犬も歩けば棒にあたる>/td> |
| ろ | ・ 論語読みの論語知らず | ・論より証拠 |
| は | ・ 針の穴から天を覗く | ・花よりだんご |
| に | ・二階から目薬 | ・憎まれっ子世に憚(はばか)る |
| ほ | ・ 仏の顔も三度 | ・骨折り損のくたびれ儲け |
| へ | ・ 下手の長談義 | ・屁をひって尻つぼめ |
| と | ・ 豆腐にカスガイ(鎹) | ・年寄りのの冷や水 |
| ち | ・ 地獄の沙汰も金次第 | ・塵もつもれば山となる |
| り | ・綸言(りんげん・天皇の言葉)汗の如し | ・律義ものの子沢山 |
| ぬ | ・ 糠(ぬか)に釘 | ・盗人の昼寝 |
| る | ・ 類をもって集まる | ・瑠璃も照らせば光る |
| を | ・ 鬼も十八番茶も出花 | ・老いては子に従う |
| わ | ・ 笑う門には福来る | ・割れ鍋に閉じ蓋(ふた) |
| か | ・蛙の面に水 | ・かったいの瘡うらみ |
| よ | ・夜目 遠目 傘の内 | ・葭(蘆よし・)の髄から天を見る |
| た | ・ 立て板に水 | ・旅は道連れ世はなさけ |
| れ | ・連木(れんぎ・すりこ木)で腹を切る | ・良薬 口に苦し |
| そ | ・袖触れ合うも他生の縁 | ・惣領の甚六 |
| つ | ・ 月夜に釜を抜く | ・爪に火を灯す |
| ね | ・ 猫に小判 | ・念には念を入れ |
| な | ・ 済(な)すときの閻魔(えんま)顔 | ・泣き面に蜂 |
| ら | ・ 来年の事を言うと鬼が笑う | ・楽あれば苦あり |
| む | ・ 馬(むま)の耳に風 | ・無理が通れば道理ひっこむ |
| う | ・ 氏(うじ)より育ち | ・嘘から出たまこと |
| ゐ | ・ 鰯(いわし)の頭も信心から | ・芋の煮たのをご存知ない (芋が煮えたか、箸をさして見ることも知らぬ) |
| の | ・ 鑿(ノミ)といえば槌(つち) | ・喉元すぎれば熱さを忘れる |
| お | ・ 負うた子に教えられ | ・鬼に金棒 |
| く | ・臭いものに蝿がたかる | ・臭いものに蓋(ふた) |
| や | ・ 闇に鉄砲 | ・安物買いの銭失い |
| ま | ・ 蒔(ま)かぬ種は生えぬ | ・負けるが勝ち |
| け | ・ 下駄と焼き味噌 | ・芸は身を助ける |
| ふ | ・ 武士は食わねど高楊枝(ようじ) | ・文は遣りたし書く手は持たぬ |
| こ | ・ これに懲りよ、道才棒 | ・子は三界の首枷(くびかせ) |
| え | ・ 縁と月日は末を待て(良縁はあせらず日を待て) | ・得手に帆を揚げ |
| て | ・ 寺から里へ | ・亭主の好きな赤烏帽子 |
| あ | ・ 足の下から鳥が立つ(慌しい様子) | ・頭隠して尻隠さず |
| さ | ・竿(さお)の先に鈴 | ・三遍廻ってタバコにしよう |
| き | ・ 義理と褌(ふんどし)かかねばならぬ | ・聞いて極楽、見て地獄 |
| ゆ | ・ 幽霊の浜風 | ・油断大敵(ゆだんたいてき) |
| め | ・ めくらの垣のぞき | ・目の上の瘤(こぶ) |
| み | ・ 身は身で通る(身分相応の暮らし) | ・身から出た錆び |
| し | ・ 吝(しわ)ん坊の柿の種 | ・知らぬが仏 |
| ゑ | ・ 縁の下の舞い | ・縁は異なもの(味なもの) |
| ひ | ・ 瓢箪(ひょうたん)から駒(こま) | ・貧乏ひまなし |
| も | ・ 餅は餅屋 | ・門前の小僧 習わぬ経を読む |
| せ | ・ 雪隠(せっちん・トイレ)で饅頭(まんじゅう) | ・背は腹はかえられぬ |
| す | ・ 雀百まで踊り忘れず | ・粋(すい)は身を食う |
| (おわり) | ・京に田舎あり | ・京の夢、大坂の夢(千秋楽) |
◯◯◯ 三人寄れば文殊の知恵 ◯◯◯ |
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