◆第93回「知恵の会」例会◆
「笠・傘・瘡」発表内容一覧表
龍谷大学・北101号室(参会者24名) |
資料番号 | 発表題目 | 発表者氏名 | 概 要 |
93-01 | かさ・笠・笠・瘡など | (石田天佑) (糸井先生による解説) |
コリア語の「カ」と同音同源。同語源。糸井「笠と帽子」差は保護と装飾。「蓑・笠」。
地蔵と笠(特別の意味)。異形異類。「かさ」いもあらい・もがさ。中世以降の梅毒。「笠森」稲荷。 |
93-02 | 傘・山・散 | 斉藤幸雄 | 藤堂説と白川説の違い。漢字の成り立ち。
象形をどう見るか。前者が「単語家族」。後者は甲骨文字。 |
93-03 | 高野新笠・桓武帝の生母 | 山嵜泰正 | 天武系から天智系へ。
光仁帝の皇后・井上と他戸王を獄死させて桓武即位へ。
高野新笠は桓武と弟・早良の抗争に苦悩し心労で死亡。大枝山陵。 |
93-04 | 笠水神社 | 伴とし子 |
舞鶴の「笠水」を「うけみず」と読む。なぜか。『海部氏勘注系図』五世孫・
笠津彦(うけつひそ)は青葉山の西峰を支配。豊受大神との影響か。 |
93-05 | 笠着の連歌 | 高橋喜一 |
大神宮参詣記。続撰清正記の「笠着連歌」。宗匠の発句・問いに対し
見物「笠」衆付け句の妙を選ぶ。 |
93-06 | 仏典に於ける「かさ」 | 龍口明生 |
天蓋の「蓋」。色取りの傘禁止。釈尊の墓。土饅頭の上に傘蓋と傘竿が
日本の塔の九輪の竿へと露盤。 |
93-07 | 笠森おせんと笠(瘡)稲荷 | 小寺慶昭 |
鈴木春信の浮世絵「お仙」。谷中・岡場所。私娼。小説・歌舞伎の「お仙」と実在のお仙の差異。笠森
もとは摂津・屋敷神。勧請して江戸へ。疱瘡から梅毒へ。「はやり神」。 |
93-08 | 傘と笠の旅・広重東海道五十三次 | 中西久幸 |
広重の東海道五十三次の図に「笠・傘」を描いてないのは8枚のみ。それぞれの地域・旅人を描写。
江戸日本橋の絵は司馬江漢の図と類似。「南蛮傘」か。 |
93-09 | 松尾芭蕉の「笠」の句。特に「笠寺の句」 | 清水 弘 |
19句の「笠」。寺名と地名以外は旅「笠」の句。「笠寺や漏らぬ岩屋も春の雨」。貞享4年(1687)
名古屋市天白区笠寺町。十一面観音と縁起由来。句碑。 |
93-10 | 蝙蝠傘がはいってきた (蝙蝠傘雑話) | 岩田 貢 |
南蛮傘は日傘・従者がかざす・布張り・大型・折り畳み。傘に対する日本人。
かぶる笠。洋傘・「こうもり傘」色黒く・骨あり・広げると蝙蝠。文明開化。
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