平成社会の事象探求

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◆第91回「知恵の会」例会◆
「こま・狛、てんぐ・天狗」発表内容一覧表

龍谷大学・北101号室(参会者21名)

資料番号発表題目発表者氏名概要
91-01なぜ狛を「こま」と読むのか糸井通浩 狛犬・地名「狛」続日本紀。高麗国に遣わされ「狛」朝臣。高句麗・勃海国も含む。 むじな扁に白。むじな扁に百。高麗領域に狛という小国。
91-02狛の呼称について(資料参加)石田天佑ツングース民族の一つ穢(わい)はく族。 高句麗の「高」は王姓。国が句麗(クリ)。高麗「狛」
91-03狛犬の「狛」とは?小寺慶昭 狛犬は高麗から?。原型はライオン。枕草子の獅子と狛犬。 平安末期『類聚雑要抄』左獅子・右胡摩犬・在角。9世紀の獅子と狛犬。中国の鎮墓獣。 角のある獣(一角獣)。中国・朝鮮には獅子がいても狛犬はいない。日本独自の聖獣。 「狛」は舶来の意味か。狛犬文化圏(出雲・浪花・江戸など)。
91-04徒然草の狛犬中西久幸 徒然草の獅子と狛犬。出雲大神宮の獅子と狛犬。鎌倉時代の木製の狛犬など。
91-05教訓抄(狛近真)の高麗の要素高橋喜一 狛笛・左楽(舞)は唐・林邑楽。右楽は高麗・胡楽。狛舞・狛犬(ポロ・打玉)など。
91-06「天狗」はどこからきたのか?山嵜泰正 中国の天狗は「流星」。日本書紀〜大鏡の「天狗」は妖魔のイメージ。 12世紀『今昔物語集』の天竺・中国の天狗来襲。是害坊の話。 天狗の鼻・経典の天狗。イメージの変遷。有翼鬼神。図像学。
91-07天狗面の生成明川忠夫 鼻高面。天狗・迦楼羅・?見(べしみ)・烏天狗。赤顔・長鼻。仏道を妨げる魔性。
91-08「天狗草紙」蔵本勇 天狗の七類・興福寺・東大寺・延暦寺・園城寺・東寺の五山と山伏・遁世の僧徒。傲慢心・魔界の徒。 朝廷・幕府に庇護される仏教。山門・寺門の対立。強訴・悪僧ら。 また一遍や禅宗の行状も批判的に絵物語。
91-09太平記の天狗斉藤幸雄 北条高時の田楽狂い(天狗出現)。天狗山伏の急告(新田義貞の鎌倉幕府攻撃)。 高僧霊団、仁和寺に集来(後醍醐の怨霊)・上座の金の鵄・崇徳院ら天下争乱画策・ 「天狗が表舞台に現れて下克上現出」。

(追加情報)

今回の発表資料91−5(高橋喜一氏)で言及された「教訓抄」を著した「狛近真」に
関わる「狛氏族」について、伊郷好文氏が資料を準備されていたが、都合で次回例会に
紹介される予定。
表題「雅楽の伝統を今に伝えるー狛氏」

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更新日
平成22年2月8日

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