◆第89回「知恵の会」例会◆
「うり・瓜」発表内容一覧表 (参会者22名) |
資料番号 | 発表題目 | 発表者氏名 | 概要 |
89-01 | 瓜と瓢箪 | 石田天佑 |
瓜は韓国語「オイ」。ふくべ・ひさごの語源。 胡瓜・胡麻の「胡」。真桑瓜。「うりの中の瓜」 |
89-02 | うり(瓜・瓢箪)の語源と諸問題 | 糸井通浩 |
「うり」のワード・ファミリー。「うる」の派生語。きゅうりは「黄瓜」。
語源説「ウルミ」「ウル」「ウルオス」「ウム」「ヘウリ」韓国語「オイ」など。
「ふくべ」神と鉢叩き。「うり」が胡瓜をさす地方分布 |
89-03 | 蓮如上人子守歌 | 高橋喜一 |
山城の国から持て出て売る物、きうり・ほぞち・しろうり・なすび・ひしゃく・かもうり…… |
89-04 | 瓜はめば栗はめば | 原内信光 |
山上憶良の歌。瓜ははむものか。食。「はむ」と「くふ」神亀2年蝦夷の俘囚との関係。 |
89-05 | 古典に現れた瓜・マクワウリ | 斉藤幸雄 |
古事記・日本書記・万葉集・日本霊異記・催馬楽・和名類聚抄・今昔物語集・狂言
・御伽草子・和漢三才図会・毛吹草・瓜の家紋。蕪村の妖怪絵巻 |
89-06 | 京の瓜 | 中西久幸 |
狛の瓜・京都近郊瓜生産現状・マクワウリ保存瓜の原産地。ところが「狛の瓜」生産せず。
桂の瓜も「忌地(いやじ)」と宅地化のため、生産せず。
現在は徳島産の瓜が奈良漬け。真桑瓜地の地図(岐阜県本巣市)。万葉集。姫瓜・真桑瓜。
・梁塵秘抄・催馬楽
信長宮中献上の瓜。 |
89-07 | 京都の瓜生石伝説 | 明川忠夫 |
瓜生石「山州名跡志」巻2。知恩院門前。牛頭天王・
播磨の広峰降臨→山城へ北白川東光寺→感神院祇園感神院。粟田神社の剣鉾。 |
89-08 | 如拙「瓢鮎図」。秀吉の千成瓢箪は本当か | 山嵜康正 |
4代足利義持と如拙。禅僧31人の禅問答。瓢箪池のナマズを瓢箪で捕まえる不可能。
真理とはそんな物。大津絵の瓢箪ナマズ。
「絵本太閤記」のみで千成瓢箪記載。真偽・本当か。 |
89-09 | 松尾芭蕉の「瓜」の句 | 清水弘 |
12句の成立年代。1672年「美しきその姫瓜や后ざね」。1690年「夕にも朝にもつかず瓜の花」。
元禄7年(死期直前)「冬瓜やたがひに変る顔の形(なり)」 |