平成社会の事象探求
ようこそ知恵の会へ
(ひとつの素材を多角的に、細分化し、認識を深める)
◆第11回〜20回「知恵の会」例会◆
発表内容一覧表
************** 第11回 「蛇・龍」 ************
1999年(平成10)11月15日 興正会館
@「蛇(又は龍)をめぐる名称」み(巳)系とナギ系 糸井通浩
A「無住の龍・無住の蛇」 『雑談集』巻9、『沙石集』など 朝木敏子
B「安珍清姫伝承・道成寺縁起」 山嵜泰正
C「里見八犬伝巻1・里見義実のセリフに見る龍」 藪内 聡
D「蛇(龍)ミステリーの系譜(抄)」 浦谷一弘
E「オロチ川『斐伊川』考」 岩田 貢
*************** 12回「雷」 ****************
1999年3月6日 (会場確認中)
@「雷」の方言。雷鳴の壺など 糸井通浩
A「捕らえられる雷神」日本霊異記、記紀、今昔物語集 朝木敏子
B「雷」白川静『字統』から雷 「三国志」神をも畏れぬ男と神に採られ
護られた男・吉川英治『三国志』より 西岡山 誠人
C「雷神二題」北野天満宮・賀茂別雷神社 ねずてつや・小寺慶昭
司馬遼太郎『薩摩藩浄福寺党』の狛犬、史実としての怪異、
「くわばら」雷神の誕生・葛木、丹塗り矢、 加茂(岡田)
D「雷」記紀、能「雷電」、人形浄瑠璃「天神記」、歌舞伎「鳴神」 長田あかね
E「北野天神縁起絵巻の謎」 山嵜泰正
F「いつから雷がこわくなったのか」
時代小説の雷とベンジャミン・フランクリンの凧の実験 浦谷一弘
G「雷の季節は?」冬の雷、暦の雷、日本地図の雷分布 岩田 貢
H「いかづち」「なるかみ」「かみ」雷。 黄泉の国、万葉集、
古今和歌集、拾遺和歌集、千載和歌集、かげろふ日記、大鏡、梁塵秘抄 堀田悟史
***************** 13回「童・子」 *******************
1999年5月9日 龍谷大学
@「わらは」と「ちご」七歳までは神の子 髪型 糸井通浩
A「子どもの神様」子守神社 ウブ、子供を護る神様 ねずてつや・小寺慶昭
B「童子・天諸童子以為給仕」法華経、枕草子、今昔物語集、十訓抄、発心集
宇治拾遺物語などの「童子」と「護法童子」 朝木敏子
C「絵巻の童子」平治物語絵詞の童子(牛飼)、稚児童子 辻野光昭
D『狭衣物語』の子供達 源氏物語との比較、「小君」という恋の手引、仲介。
飛鳥井と狭衣。遺児。異界の粉河寺。 野村倫子
E「謡う童たち・泉鏡花小説と『童謡』 鏡花作品の子供 木田隆文
F「ネアンデルタール人の子供の骨・ざしきわらし・福助・
・童子の活躍する時代八瀬童子・信貴山縁起絵巻の剣鎧童子など」 山嵜泰正
***************** 14回「水」 **************
1999年(平成11)7月10日 龍谷大学
@古代ギリシャのタレスの言葉「万物根源アルケーは水である」 山嵜泰正
A「なぜ水が酒に変わったのか? 養老の滝 『続日本紀』養老元年11月。
717年の歴史的背景。若返りの水。「水」から「酒」へ。能『養老・』孝行 山嵜泰正
B紀長谷雄と「鬼」、水になった美女 『長谷雄卿(はせおきょう)草紙』から 山嵜泰正
C「波と云えば何処? 流行歌が作る地域イメージ 岩田 貢
流行歌の社会的影響、 流行歌の歌詞における「水」関係語、波が
つくるイメージと波 のイメージが強い地域・日本地図
************** 15回 「風」 **********************
1999年8月28日 龍谷大学
@「かぜ」とふう(風)その多義性 糸井通浩
風・風邪。神風。東風、風の又三郎。秋風。地水火風、花鳥風月、
家風、風流。国風、馬耳東風、風神など。風と「ふう」春風、風車、香車など。
A『今昔物語集』の「風」 藤井先生(同志社大学)
B「小野に吹く風、夕霧・手習・『山路の露』」 野村倫子
C「風・凧・金太郎」タコの分布と風速・日本地図 岩田 貢
D 「元寇と神風? 日蓮の預言」 山嵜泰正
************** 16回 「烏・鴉・カラス」 ************
1999年11月3日 龍谷大学
@「烏」カラスはなぜ七つの子か 糸井通浩
A「烏という鳥」ハシブトガラスとハシボソガラス 小寺慶昭
B「ヤタガラスのルーツ」上賀茂神社の烏相撲・中国、日輪の三本足の烏 山嵜泰正
C「元熊野」覚え書き ねずてつや・小寺慶昭
D「烏−−冥界の使者」鴉鷺物語・往生要集・宝物集・沙石集など。 朝木敏子
E「宰府の鳥−−松蔭中納言物語」みなみの海・白き鴉が文使い 野村倫子
F「山岳名にみられる『烏』」 岩田 貢
G「鳥の眼差し」ブリューゲルと加山又造、ゴッホ 現代美術作家・井上隆夫
H「日本ミステリーと鴉」 浦谷一弘
I「宇治拾遺物語の鳶と鴉」天狗。狂言「柿食い山伏」 長田あかね
************** 17回 「暦」 ****************
2000年1月16日 興正会館
@ 行事「豊作祈願と花見」 田植え行事、花見行事、 岩田 貢
A「絵暦・大小暦」江戸時代の太陰暦絵暦(絵模様に描かれた大小月) 小寺慶昭
B「グレゴリオ暦と大航海時代の日本」1582年10月15日を基準にして
天正遣欧少年使節とグレゴリオ法皇 山嵜泰正
************** 第18回 「祭」 ************************
2000年3月12日、興正会館
@「まつり」の構造、まつられるもの まつりの機能、内容 糸井通浩
A「下鴨神社の祭り」一年の行事 清水 弘
B「まつりと子ども」 神社のまつり、葵祭の斎王代、子どもと祭の関係、通過儀式
神に近い存在としての子ども(よりしろ)子どもの前衛的役割、
滋賀県・京都府の各地 の祭り ねずてつや・小寺慶昭
C「京の祇園祭タペストリー(綴れ織り)の謎・ジグソーパヅルでは京都・大津・長浜の山鉾を結ぶ」
古代ギリシャ・ホメロス叙事詩の世界(慶長遣欧使節・伊達藩・支倉六右衛門常長) 山嵜泰正
D「つるまさの きくやまいずみ まつのきん しろさくらいに ふくことぶきばな
『全国清酒地酒大名鑑』などに見られる「酒の名」、府県別消費量 岩田 貢
E「祭=見せ物」放下の出立と能衣装」 能狂言 長田あかね
F「近代的な祝祭空間・博覧会」19世紀の新しい情報メディア・機械技術文明・
明治の博覧会(京都博覧会・内国勧業博覧会など)国策的イベント 浦谷一弘
*********** 第19回 「目・眼・まなこ・瞳」 ***********
2000年5月7日 興正会館
@「め」の語誌と信仰」 「め」の五段活用、「め」の信仰 糸井通浩
A「風神・雷神の眼」俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一の絵図 山嵜泰正
B「手習」の目鬼 野村倫子
C「見顕される妖怪たち」 今昔物語・平家物語・源氏物語・田村の草子 朝木敏子
D「昔の眼の病について」 清水 弘
E「ランドマークの二面性」新旧ランドマーク 岩田 貢
F「春信の覗き見る「目」・絵の物語性・覗く・春信と西鶴」 ねずてつや・小寺慶昭
G「乱歩『盲獣』の「触覚芸術論」モダニズム・視線・顔貌趣味・盲目 浦谷一弘
************ 第20回 「神」 *****************
2000年6月25日 興正会館
@「なぜ『神』は「かみ」なのか 糸井通浩
A「神と紙(シンとシ) 井上隆夫
B「旅人の守護神 サルタヒコ」 清水 弘
C「神か仏? 御利益社寺」 岩田 貢
D「フランシスコ・ザヴィエルの投げかけた『神・デウス』と『神の国』日本 山嵜泰正
E「信越国境 秘境秋山郷の神々」 明川忠夫
F「探偵小説の『神』」 浦谷一弘
******* 丹後合宿 2000年8月21日〜22日 (参加者 名)*********
@網野の島児神社、
A与謝郡伊根町の宇良神社
B寝覚の床の浦島太郎、
C横浜の浦島ケ丘・観音寿寺
D愛媛新居浜市黒島・観音院
E御伽草子「浦島太郎」
F狂言「浦島」
G太宰治の「御伽草紙」の浦島さん。
Hアインシュタインの特殊相対性理論「ローレンツ変換・浦島効果」
更新日
平成20年3月7日