◆第101回「知恵の会」例会◆
「いも・芋・妹」発表内容一覧表
大宮学舎第101号室(参会者30名) 平成23年6月19日(日) |
資料番号 | 発表題目 | 発表者氏名 | 概 要 |
101-01 | 芋と妹 |
石田天佑 | 芋IMOと妹IMOは同音語で異義語。倭人語には漢字音が導入されるまで、拗音が存在せず。そのため子音に母音で造語。AMUとUMUとの違い。 |
101-02 | 二つのイモ・その単語家族 | 吉田金彦 |
語源。妹は(男)が気に入った相手として入り向いた女性(恋人・妻)。芋は根に凝り固まって土の中から生まれくるうまい食べ物。 |
101-03 | 世界の食・文化ドイツ | 原内信光 |
ドイツのジャガイモ。バッハはジャガイモ世代ではなく、フリードリッヒ2世の作付け以降、べートーベンはジャガイモ世代だった。 |
101-04 | 「いも」芋について辞書の解説比較 | 上島裕 |
大辞林・広辞苑・大漢語林・字統など。芋と薯と甘藷。三倍体で無性生殖。種芋。 |
101-05 | いも(芋)の語誌 | 糸井通浩 |
「いも」山イモ。そこへ芋伝来「里芋」さらに新しく芋の伝来「薩摩芋」。芋の慣用句。地図で「芋」イメージを分布図。薩摩では「唐芋」という。 |
101-06 | 芋の思い出 | 石原滝子 |
和歌山の農村。薩摩芋。竹細工「蒸籠」。クズ葛とコンニャク(芋) |
101-07 | 三つのイモの花の話 | 小寺慶昭 |
啄木と馬鈴薯。彼の歌。「馬鈴薯のうす紫の花に降る雨を思へり都の雨に」。サトイモの花。オモダカの家紋。ウラシマ草の雌雄転換。 |
101-08 | 「芋」における善巧方便の試み | 蔵本勇 |
善巧(ぜんぎょう)方便。「鶴は千年亀は万年」鶴の美食家。待つ「松」の美しさ。「腹八分目」。頭芋と雑煮。クワイ。 |
101-09 | 「いも飴」 | 中西久幸 |
主食の代用品「救荒作物」。副食。菓子「イモ飴」。イモ焼酎。16世紀ルソンよりお助け芋。いくつもの伝播コース(唐・琉球・沖縄・種子島)長崎・平戸。青木昆陽甘藷。昆陽神社。(いも飴サンプル試食と「飴の袋」多数。) |
101-10 | 芋焼酎考ー芭蕉の「芋」の句 | 清水弘 |
焼酎の種類。単式蒸留機「乙類」と連続式蒸留機「甲類」。中央アジア「アラック」熊本「荒木酒」。1404年日本へ焼酒献上。15世紀シャム(タイ)から米焼酎「泡盛」。16世紀鹿児島大工「焼酎」飲む。17世紀、琉球から徳川家綱に「泡盛」献上。 |
101-11 | もう一つのイモ(痘) | 高橋喜一 |
藤原定家が若い女房に懸想「お顔が黒く、痘顔」だからと断られた話。974・1025・1077・1085年の疱瘡や赤裳瘡(ハシカ)の例「栄花物語」。 |
101-12 | 「妹」について | 伴とし子 |
万葉集。大海人皇子の額田王への歌。古事記のイザナキとイザナミ。ヒコとヒメ。巫女は独身・祭祀。 |
101-13 | 妹三題話 | 斎藤幸雄 |
万葉集の防人の歌「イム」「ワギメコ」。小野篁物語。異母妹との妊娠・死・亡霊。平清盛と生母。「いもが子」・白河院と忠盛の歌 |
101-14 | 文楽・歌舞伎「妹背山婦女(おんな)庭訓」 「国際イモ年」 | 山嵜泰正 |
妹背の里。紀伊道の妹背。文楽・歌舞伎「妹背山婦女庭訓」蘇我入鹿と鎌足の対立。「山の段」舞台は背山と妹山・恋人の久我之助と雛鳥。悲劇と仇討ち。2008年は国際イモ年だった。 |
101-15 | 「いも侍」のイモは何のイモ? | 岩田貢 |
映画「イモ侍」1964年。寺田イモと嶋利兵衛。青木昆陽より早い。イモの伝播。原産地・ルート。イモの呼び方。甘藷の伝わり各地。イモといえば何芋。関東と関西で異なり世代別でも異なる。 |