平成社会の探索

<「知恵の会」への「知恵袋」>

ー第124回知恵の会資料ー平成26年7月27日ー


(その69)課題「ぬの(布)」ー<布引の滝>の和歌世界ー
                                 目     次

          <1>新神戸・布引の滝の観光 <2>「布引の滝」の和歌集         
                           <参考メモ・その1>全国各地の「布引の滝」
              <参考メモ・その2>「伊勢物語」の「布引の滝」
                              <執筆余滴>筆者の「布」地名との関わり
       

<1>新神戸・布引の滝の観光

(1)布引の滝(ぬのびきのたき)神戸市中央区を流れる布引渓流(名水百選)にある4つの滝の総称。
   日本三大神滝(栃木県日光市・華厳の滝、和歌山県那智勝浦町・那智の滝)のひとつ。名瀑として古来からの
   景勝地。役小角が開いた滝勝寺は修験道行場であった。渓流および布引山(森林浴の森100選)から滝を経て
   布引ハーブ園へと至る遊歩道あり。
   六甲山の麓を流れる生田川の中流(布引渓流)に位置し、上から順に、
    雄滝(おんたき)(高さ 43m、滝壺は面積430m2、深さ6.6m、滝横5箇の甌穴(最大のもので10畳大)あり。)
    夫婦滝(めおとだき(高さ9m)
    鼓滝(つつみだき)(高さ8m)
    雌滝(めんたき)(高さ19m)の四滝からなる。

(左)雄滝(中左)雌滝(中右)夫婦滝(右)鼓滝
   平安時代の歌集『伊勢物語』『栄花物語』をはじめ、古くから宮廷貴族たちが和歌・紀行文・詩歌で紹介する。
   代表的な文学作品 布引の滝のしらいとなつくれは絶えすそ人の山ちたつぬる(藤原定家)
            浄瑠璃・歌舞伎『源平布引滝』
   所在地ー〒651-0058 兵庫県神戸市中央区葺合町
   アクセスー山陽新幹線 新神戸駅 徒歩8分で雌滝、そこから徒歩8分で雄滝
   周辺情報ー徳光院(滝勝寺跡に建立された禅寺)、
        布引五本松ダム― 日本最古のコンクリートダム(国の重要文化財)、
        布引貯水池(ダム湖百選)

(2)布引の滝の下流域ー生田川公園
   生田川の上流には布引の滝や、神戸ウォーターの採取地があり、山陽新幹線の新神戸駅がまたいでいる。
    河川敷にある生田川公園は桜の名所。
   生田川公園は昭和初期、生田川を暗渠化したとき。1932年に完成、この真上に道路や公園(布引遊歩道)を整備。
   しかし、1938年の阪神大水害は生田川の暗渠の詰まりにより、泥水は一帯に大きな被害をもたらした。
   この教訓から生田川の暗渠については撤去され、戦後になってから河岸に公園を再整備したものが
   今日の生田川公園である。両岸は交通の要衝にもなりつつある。

(3)「鉄道唱歌」ー東海道編ー 大和田建樹 作詞 ・ 多梅稚 作曲  
                明治33年5月10日初版発行
   第63番 磯にはながめ晴れわたる 
        和田のみさきを控えつつ 
        山には絶えず布引の
        滝見に人ものぼりゆく


<2>布引の滝の和歌集

(1)布引三十六歌碑
   *明治初期、花園社という市民団体が、布引の滝の周辺を布引遊園地として、平安時代から江戸時代にかけて
    詠まれた布引の滝の名歌の碑「布引三十六歌碑」を建立。その後散逸してした。
   *1934(昭和9)年神戸市観光課が布引渓谷の開放を進め、18基の歌碑を復旧。
   *阪神淡路大震災で喪失したものの、17基は新神戸駅からみはらし展望台に至るハイキングコース沿いに
    点在している。
   *1992年(平成4年)神戸市は新神戸駅からみはらし展望台までのハイキングコースや生田川再整備により
    生田川公園に、未復興だった残りの歌碑も順次復興され、2007年(平成19年)に全ての歌碑が復興。

(2)三十六歌一覧
   1/布引の滝のしらいとなつくれは 絶えすそ人の山ちたつぬる(藤原定家) 
   2/あしのやの砂子の山のみなかみを のほりて見れは布ひきのたき(藤原基家) 
   3/布引の滝の白糸わくらはに 訪ひ来る人も幾代経ぬらむ(藤原行能) 
   4/津の国の生田の川の水上は 今こそ見つれ布引の滝(藤原基隆) 
   5/水の色たた白雪と見ゆるかな たれ晒しけむ布引のたき(源 顕房) 
   6/音にのみ聞きしはことの数ならて 名よりも高き布引の滝(藤原 良清) 
   7/さらしけむ甲斐もあるかな山姫の たつねて来つる布引の滝(藤原 師実) 
   8/山人の衣なるらし白妙の 月に晒せる布引のたき(藤原 良経) 
   9/山姫の嶺の梢にひきかけて 晒せる布や滝の白波(源 俊頼) 
   10/幾世とも知られぬものは白雲の 上より落つる布引の滝(藤原 家隆) 
   11/いかなれや雲間も見えぬ五月雨に さらし添らむ布引の滝(藤原 俊成) 
   12/岩はしるおとは氷にとさされて 松風おつる布引のたき(寂蓮 法師) 
   13/白雲とよそに見つれと足曳の 山もととろに落つる滝津瀬(源 経信) 
   14/水上の空に見ゆれは白雲の 立つにまかへる布引の滝(藤原 師通) 
   15/呉竹の夜の間に雨の洗ひほして 朝日に晒す布引の滝(西園寺 実氏) 
   16/うちはへて晒す日もなし布引の 滝の白糸さみたれの頃(藤原 為忠) 
   17/水上は霧たちこめて見えねとも 音そ空なる布引のたき(高階 為家) 
   18/水上はいつこなるらむ白雲の 中より落つる布引の滝(藤原 輔親) 
   19/岩間より落ち来る滝の白糸は むすはて見るも涼しかりけり(藤原 盛方) 
   20/松の音琴に調ふる山風は 滝の糸をやすけて弾くらむ(紀 貫之) 
   21/たち縫はぬ紅葉の衣そめ出てて 何山姫のぬの引の滝(順徳院) 
   22/ぬきみたる人こそあるらし白たまの まなくもちるかそての狭きに(在原 業平) 
   23/我世をは今日か明日かと待つ甲斐の 涙の滝といつれ高けむ(在原 行平) 
   23別/こきちらすたきのしら玉拾ひおきて 世のうきときのなみたにそかる(在原 行平) 
   24/雲井よりつらぬきかくる白玉を たれ布引のたきといひけむ(藤原 隆季) 
   25/久かたの天津乙女の夏衣 雲井にさらす布引のたき(藤原 有家) 
   26/ぬのひきのたき見てけふの日は暮れぬ 一夜やとかせみねのささ竹(澄覚法親王)   
     布引のたきつせかけて難波津や 梅か香おくる春の浦風(澄覚法親王) 
   27/たち縫はぬ衣着し人もなきものを なに山姫の衣晒すらむ(伊勢) 
   28/ぬしなくて晒せる布を棚はたに 我こころとやけふはかさまし(橘 長盛) 
   29/雲かすみたてぬきにして山姫の 織りて晒せる布引のたき(加藤枝直) 
   30/主なしと誰かいひけむおりたちて きて見る人の布引のたき(小沢蘆庵) 
   31/くりかえし見てこそ行かめ山姫の とる手ひまなき滝の白糸(鈴木重嶺) 
   32/布引の滝のたきつ瀬音にきく 山のいはほを今日見つるかも(賀茂真淵) 
   33/たち縫ぬ絹にしあれと旅人の まつきて見や布曳の滝(賀茂季鷹) 
   33別/分入し生田の小野の柄もここに くちしやはてむ布曳の滝(賀茂季鷹) 
   34/布引のたきのしらいとうちはへ てたれ山かせにかけてほすらむ(後鳥羽院) 
     蛍とふあしやの浦のあまのたく 一夜もはれぬ五月雨のそら(後鳥羽院) 
   35/世と共にこや山姫の晒すなる 白玉われぬ布引のたき(藤原公実) 
   36/たちかへり生田の森の幾度も 見るとも飽かし布引の滝(源 雅実) 
   番外1/千代かけて雄たき女瀧の結ほれし つきぬ流を布引の川(作者不詳) 
   番外2/みそ六つのひに響けり山姫の 織るや妙なる布引のたき(太田錦里) 
   句碑/涼しさや嶋へかたふく夕日かけ(布引坊) 

(3)「布引の滝のうた」(The Poems of Nunobiki Falls)
       Translated by David Farrah with Michio Nakano
     布引の滝を詠んだ和歌42首と俳句一句は、滝の周辺に歌碑として33基建立されている。
     その歌を英訳して、和歌集を出版している。
    (翻訳例)藤原定家  布引の滝のしらいとなつくれば 絶えすそ人の山ちたつぬる
         Like this thin white thread
                  of water they have come
                  to see, never ceasing, people
                  fill hte mountain pass.
                  Summer has come to Nunobiki Falls.

       (ファラ・デイビッド「布引の滝のうた」審美社 2003年11月19日)
     (注)著者は米国オハイオ州立大卒、神戸市外国語大学助教授。


<参考メモ・その1>全国各地の「布引の滝」

(0)能因法師「能因歌枕」の畿内名所旧跡における瀧
   (イ)「瀧をよまば、いはなみのたき、おとなしのたきなどよむべし。」
   (ロ)畿内の瀧の歌枕 山城國ーおとはの瀧、白河のたき、なるたき
              大和國ーおとはの瀧
              摂津國ーぬのびきの瀧
              河内國および和泉國にはなし。

(1)畿内周辺の名所旧跡としての滝 
   (イ)布引の滝(兵庫県神戸市)
   (ロ)名古曽の滝(京都市嵯峨野・大覚寺境内)百人一首第55番・公任歌。
   (ハ)青女の滝(京都市京都市右京区花園)法金剛院(律宗寺院)五位山。本尊は阿弥陀如来、
          開基(創立者)待賢門院。境内浄土式庭園一隅の青女の瀧は日本最古の人工滝とされ、
          国特別名勝指定。
   (ハ)箕面の滝(大阪府箕面市)明治の森箕面国定公園内。日本の滝百選に選定されている。
           古くは修験道の道場。         (2)参照方。
   (二)水無瀬の滝(大阪府島本町)後鳥羽上皇水無瀬離宮跡の地。
   (ホ)蜻蛉の滝(奈良県吉野郡川上村西河)やまとの水(平成3年12月選定)、高さ約50メートル2段の滝。
            第21代雄略天皇がこの地を狩に訪れた時、天皇の臂(ひじ)に虻(あぶ)が食いついたのを
            蜻蛉(とんぼ)が噛み殺したという伝説からついた滝。
   (ヘ)那智の滝(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)熊野那智大社・西国三十三札所・第一番

(2)「日本の滝百選」より畿内および周辺の滝
   (イ)48番 赤目四十八瀧 三重県名張市 (3)参照方。
   (ロ)52番 布引の滝   三重県熊野市 (4)参照方。
   (ハ)55番 八ツ淵の滝  滋賀県高島市
   (ニ)56番 金引の滝   京都府宮津市
   (ホ)57番 箕面大滝   大阪府箕面市
   (ヘ)61番 布引の滝   兵庫県神戸市
   (ト)66番 那智の滝   和歌山県那智勝浦町

   なお、「布」の名前の滝は、
   (チ)26番 常布の滝  群馬県吾妻郡草津町(くさつまち)

(3)三重県名張市 赤目四十八滝の「布引の滝」
       日本に数多く存在する四十八滝の一つ  
         例(那智四十八滝・鳳鳴四十八滝・宇津江四十八滝・矢部四十八滝・滝畑四十八滝)
          名張市赤目町を流れる滝川の渓谷にある一連の滝の総称
    古より山岳信仰の聖地、「滝参り」(「不動滝」など)。奈良時代修験道開祖役行者(役小角)の修行場。
    「赤目」の由来、役行者が修行中に赤い目の牛に乗った不動明王に出会ったとの言い伝えにある。
    日本サンショウウオセンター 紅葉の名所 野生動物と植生の宝庫。
         世界最大級の両生類の一つオオサンショウウオの棲息地、飼育・展示施設あり。
    赤目五瀑 不動滝・ 千手滝・ 霊蛇滝・荷担滝・
         布曳滝 落差30m、滝壺の深さ30m。30mの高さから一条の布を掛けたように落ちる。
    景観選定 森林浴の森100選(1986年選定)、日本の滝百選(1990年)、遊歩百選(2002年)、
         平成の名水百選(2008年)遊歩道ー美しい日本の歩きたくなるみち500選(2004年)
    関連作品 第119回直木賞作家・車谷長吉原作『赤目四十八瀧心中未遂』の舞台で映画化された。
布引の滝
赤目五滝のひとつ。高さ20m、淵の深さ10m余
一条の布を欠けたように落ちる。全国各地で同名の滝があるが、
赤目の布引の滝は全国屈指の滝である。
長い間の浸食作用により、固い安山岩を掘り抜いた、
自然の力の偉大さを物語る。
伝説
昔、高家の娘で紅姫と呼ぶ姫が、召使いを連れて赤目の山へ
もみじ狩りに出かけた。秋日和で、紅葉は真紅に燃えて美しかった。
二人は心ゆくまで見とれていた。
突如、姫は幻想の世界へ引き込まれていった。眼前には美しい花の精の
乙女たちが、妙なる音楽にあわせて乱舞している。姫の一緒になって
歌い踊った。やがて気がついたとき、絶壁の上に一人立っていた。
降りる道もなく、助けを求めるすべもなく、ひたすら神に祈りを捧げた。
やがて神の声がどこからともなく聞こえてきた。
「お前が帰るのには、辺りの紅葉の茎で、100尺の布を作れ、その布を
この谷に垂らせば、帰ることができるであろう。」
姫の前に一台の機織り機がおかれてあった。
姫は紅葉を集め一心に布を織り続けた。やがて100尺の布が完成し、
岩から垂らすと、これを伝って谷底に降りることができた。
再び100尺の布を振り返ってみると、一条の滝となって落下していた。
神は人間に働くことの尊さを教えている。
それからこの滝を布引の滝というようになった。
(寺田貢「赤目滝今昔」赤目滝郷土史研究会 昭和52年11月1日)
(4)三重県熊野市の「布引の滝」

布引の滝
日本の滝百選のひとつ。
熊野市きらずの森(20ヘクタール)の一区域
楊枝川の支流にある花崗斑岩を滑り落ちる四段の滝。
一段:12m、二段:4m、三段:8m、四段:29m
四十八ヶ山秘所行場のひとつにかぞえられ、熊野信仰の修行場。
三重県道780号の熊野紀和線から、東へ曲がりあがる。
松山滝ー荒滝ー観爆台ー布引不動明王などあり。

荒滝
(5)京都府与謝郡伊根町本庄上の「布引の滝」
伊根町のほぼ中央部の丹後半島最大の滝。
落差約100mで、白布を長く垂れたように
見えることから、「布引の滝」と呼ばれる。
降雨時の雨量が多いときしか流れが見えないので、
「幻の滝」とも称される。
伊根町ランドマークのひとつ。
北近畿タンゴ鉄道宮津線天橋立駅
ー丹海バス浦嶋神社前下車。

<参考メモ・その2>「伊勢物語」第87段の「布引の滝」

 むかし、をとこ、津のくに、むばらのこほり、あしやのさとに、しるよしして、いきてすみけり。むかしのうたに、
   あしのやの なだのしほやき いとまなみ つげのをぐしも ささずきにけり(248)
 とよみけるぞ、このさとをよみける。ここをなみ、あしやのなだとはいひける。このをとこ、なまみやづかへしければ、
それをたよりにて、ゑふのすけども、あつまりにけり。このをとこのこのかみも、ゑふのかみなりけり。

 その家のまへの海のほとりにあそびありきて、
 「いざ、この山のかみにありといふ ぬのびきのたき 見にのぼらん」
といひて、のぼりて見るに、そのたき、物よりことなり。ながさ二十丈、ひろさ五丈ばかりなるいしのおもて、
しらぎぬにいはをつつめらんやうになむ、ありける。さるたきのかみに、わらうだのおほきさして、さしいでたるいしあり。
そのいしのうへにはしりかかる水は、せうかうじ・くりのおほきさにてこぼれおつ。そこなる人に、みなたきの歌よます。

かのゑふのかみ、まづよむ。
   わがよをば けふかあすかと まつかひの なみだのたきと いづれたかけん(249)
 あるじ、つぎによむ。
   ぬきみだる ひとこそあるらし しらたまの まなくもちるか そでのせばきに(250)
 とよめりければ、かたへの人、わらふことにや有りけん、この歌にめでて、やみにけり。 ・・・・・(以下省略)

(布引の滝の訳文)
 その家の前の海辺であちこち景色をたのしみ散策して、「さあ、この山の上にあるという布引の滝を見にのぼろう」と
 言って、登ってみると、その滝はほかの滝とはまったくちがっている。長さが二十丈、幅が五丈ほどもある石の表面は、
 まるで、白絹で岩をつつんであるようだったのだ。そのような壮麗な滝の上方に、藁製のまるい敷物くらいの、人が
 腰をおろすのにちょうどいいほどの大きさで、滝に突き出ている石がある。その石の上に勢いよく流れて当たる水は
小さな柑子の実か栗の大きさで飛散してこぼれおちる。

(和歌の解釈)
 (248)芦屋の灘で、芦ぶきの小屋に住む海女は、塩を焼く仕事がいそがしくてひまがないために、つげの小櫛も
      刺さないでやってきた。
 (249)自分が世に出る時を今日か明日かとまっているのだが、その期待もむなしく、待つ甲斐もなくて涙がこぼれる。
      その悲嘆の涙が流れ落ちてできる滝と、この布引の滝と、いったい、どちらの方が高いだろう。
 (250)玉を貫き止めている緒をだれか抜き取ってばらばらにしたひとがきっといるだろう。美しい白玉が絶え間
      無しに散りかかってくるなあ。それを受け止めようにも、私の袖はせまいというのに。

        「伊勢物語」森野宗明校注 現代語訳 講談社文庫(A107 180)昭和49年1月28日            

<参考メモ・その3>全国各地の「白糸の滝」

  「布引の滝」があれば、「白糸の滝」も全国に散在する。「布」と「糸」の違いは何か。形状と水量によるか。
 「白糸の滝」とは、流れ下る水の様子が白糸や絹糸を垂らしたような状態であることから名付けられたのであろう。
  下記の一覧のように、日本全国各地に同名の滝が多数存在する。
  1本の糸のような細い滝から、落水が幾筋にも分かれる滝幅が広いものまで様々。

  都道府県別の各地の白糸の滝     (WIKIPEDIA情報より)

  北海道 白糸の滝 (札幌市) - 北海道札幌市南区の定山渓温泉にある滝。落差は10m程。滝の水のほとんどは
                定山渓発電所の余水吐きによるもので、発電所の稼働状況により水量が大きく変わる。
      白糸の滝 (島牧村) - 北海道島牧郡島牧村にある滝。海に面した断崖から1条の落水を見せる。
                水量は少ないが約150mの落差がある。国道229号沿いにある。
  山形県 白糸の滝 (山形県) - 山形県最上郡戸沢村大字古口草薙にある滝。最上川に流れ落ちる48滝中最大で、
                高さ120m。日本の滝百選のひとつ。
  福島県 白糸の滝 (猪苗代町) - 福島県耶麻郡猪苗代町にある滝。安達太良山(活火山)の西側斜面に位置し、
                流れ落ちる滝の水は温泉水となっていて、付近は沼尻温泉、中ノ沢温泉が
                引湯している源泉地帯でもある。
  群馬県 白糸の滝 (長野原町) - 群馬県吾妻郡長野原町にある滝。川原湯温泉近くの吾妻川に2段階で流れ落ちる。
                国道145号沿いにある。
  山梨県 白糸の滝 (小菅村) - 山梨県北都留郡小菅村にある滝。小菅川を経て、奥多摩湖へ注ぐ。紅葉の名所。
      白糸の滝 (富士吉田市) - 山梨県富士吉田市にある滝。三つ峠からの湧水を水源とし、滑らかな岩盤上を
                途中で向きを変えながら静かに流れ落ちる。落差は約150mに達する。
  長野県 白糸の滝 (長野県) - 長野県北佐久郡軽井沢町にある滝。千曲川の支流のひとつである湯川の源流。
                上流に川が存在せず、浅間山の伏流水が岩盤の間から湧き出して滝となっている
                ため、雨の後でも水が濁らない。幅70m、高さ3m。
  静岡県 白糸の滝 (静岡県) - 静岡県富士宮市にある滝。芝川の流れと富士山の雪解け水が岩盤から湧き出て
                滝となっている。幅200m、高さ20m。国の名勝及び天然記念物。日本の滝百選。
                2013年(平成25年)6月22日、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の
                一部として世界文化遺産(日本の文化遺産としては13箇所目)に登録された。
  岐阜県 白糸の滝 (下呂市) - 岐阜県下呂市小坂地域にある滝。御嶽山の西側濁河温泉に位置する。この滝すぐ
                下流で谷が合流し、水の成分の違いにより化学反応で白く濁ることから
                濁河温泉の名がついた。高さ20m。旧小坂町は滝が多くあることで知られ、
                高さ5m以上の滝が200か所以上あるといわれている。
  岡山県 白糸の滝 (井原市) - 岡山県井原市美星町宇戸谷にある滝。詩人の西条八十が命名。5段滝で5つ合わせての
                落差は25m。美山川に注ぐ。
  愛媛県 白糸の滝 (東温市) - 愛媛県東温市上林地区の皿ヶ嶺中腹にある滝。高さ30mの3段滝でハイキングコースに
                なっている。
  福岡県 白糸の滝 (糸島市) - 福岡県糸島市にある滝。幅12m、高さ24m。
  大分県 白糸滝  (大分県) - 大分県別府市にある滝。高さ20m。温泉が落ちる。

<余滴>筆者の「布」地名との関わり<布施>

 1889年(明治22年4月)市町村制施行時、かっての河内国渋川郡内の荒川村・太平寺村・岸田堂村・東足代村・
 菱屋西新田および永和村が合併して、「布施村」となる。村名の由来については諸説あるが、荒川村・東足代村・
 永和村の三ヶ村が往時の布施荘であったことにより、その旧荘名を採ったとされる。
 僧行基が畿内に四十九院を開いたころ、布施村地区には、官立と私設の布施屋があったという。
 なお、明治29年には渋川郡から中河内郡に所属し、1925年(大正15年)布施町に、1937年(昭和12年)布施市に、
 さらに、1967年(昭和42年)東大阪市になり、現在に至っている。
 <筆者の旧住所:布施市近江堂465番地>(昔の大和川河川敷の名残り・長瀬川の河川地にあり、水害多し)

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平成26年6月25日  *** 編集責任・奈華仁志 ***

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